,,,,,,,

今日はちょっとドラッグのお話


ステュディオ・パラボリカが刊行した『2minus』のドラッグ特集は、スマドラからセントジョーズワートなどのハーブ薬、そして危ないドラッグからリサーチケミカルまで幅広くとりあげている。ドラッグによって心身を快適にし、メンタリティを高めよう、そうした意志をもって生きようという主旨だ。そういう意味では問題作?かもしれない。たとえば、今日多くの人が患っている鬱病も、治療法はいろいろあるけれど、ドラッグやハーブで積極的に改善することで、人生をプラスに向けることだってできる。あるいは、齡を重ねることによって衰える能力を薬でカバーして快適に暮らすことも可能である。脳に薬を利かせて生活を快楽的にすることも肯定している。もちろんリーガルの範囲だけど……。


ところが出版からそれほど時間が経っていないのに、法律の規制に変化が起きつつある。特集を組んでいる間に、GHBが国内での規制にあって、所持も販売も禁止になってしまった。GHBは不眠症の人にとってはかなりの救いとなった睡眠導入剤である。そして出版後にマジックマッシュルームが規制薬物?になった。何でもかんでもアメリカに追随する日本は、ほとんど流通してもいない薬物まで禁止にしようとしている。


8月にはアメリカで2CT-7が禁止になった。2CT-7と聞いてピンと来ない人は、ぜひ2minusの「ドラッグ」特集を読んで欲しいが、ブッシュの強権によって禁止になったのだ。2CT-7なんて覚醒剤やエクスタシーなどに比べたら超マイナーだし、それによって具体的な害が表ざたになっているものでもない。日本での規制はまだ行われていないが、時間の問題かと思われる。日本ではさらにユーザーは少ない。たいした害もないドラッグを規制して、それで戦争遂行するブッシュってなんだかな……。さらに日本はやみくもに規制追随するんだろな。日本でもGHBの規制のときに他にもケミカルの一つが規制されたが、かなりマニアックなサイトでも、あれってなあに? と、かなり不思議がっていたほど日本ではお目にかかれないドラッグが禁止になっている。


下手したらパッションフラワーやセントジョーンズワートのような、ハーブ薬まで禁止するんじゃないかというやみくもさが厚生省にはある。緑十字や狂牛病は放置するのにね。ケミカルドラッグはほとんどが海外から入ってきているが、どうもインターネットのサイトにも圧力がかかっていて、アメリカで禁止されたドラッグを販売しなくなっている。かえって店をかまえている国内業者が不当に値をつりあげたり、純度の低いのが出回ったりするんだろうな。リクリエーションのように使っているケミカルをこんなに規制する前に、取り締まるべき薬はいくらもあるだろうに。


このコラムでも分かる限り、今後のドラッグ状況をレポートしていきたいと思う。

  HOME | INDEX |
| Editor'sTalk |