解散日記34
11月30日
深作欣二の最新作に自民党の議員が、暴力性が高くて子供に悪影響があると文句をつけたあげく、罰則のある新規定を作るとか、作らないとか……。他にやることあるでしょう。ったく。もうこの国は、文化に関しては駄目かも。たとえば……、ほんとうにたとえばなんだけど、現代美術で都市を再興したり、国を活性化させたりすることが、なぜ日本だけでできないのかもっと自民党や政府は考えたほうが良いと思うよ。上海を見ていると、現代美術を使って、都市や国を興そうとしているのが手に取るように分かるもの。アジアの中で日本だけが落ち込んでいるらしいけど、さもありなん。20年前から、日本の文化人は、日本は駄目だ、駄目だと言ってきたけど、なんか本当に駄目になってしまったような気がする。困ったなぁ。
もう一つの困ったなぁは、この国の消費速度の速さ。速いといっても、近ごろの卵の流行はちょっとねぇ。楽しむ暇もありゃしない。ペヨトル工房のHPでも御存知のように、キンダーサプライズの卵チョコは1974年からずっとヨーロッパで続いている。日本でも定着するのを楽しみに待っていたのに、フルタのチョコエッグで大ブレイクしたら、デジモン、キティちゃんと、何でもかんでもチョコの卵に入れて売り売りしている。どうなっているんだろう。気がついたら、三越のお歳暮のCMも最後が卵の形になって終わっている。あらら。そういえばトレイディング・カードの消費も激しいぞ。この消費の流れにのっているものは、次々に終わってしまうのだなとつくづく思う。流行も消費も悪いものではないのに。
ところで、ふと思ったんだけど、美術館の図書館や図書館にペヨトル工房の本が一括納品できるといいんだけどなぁ。大阪市立芸術館みたいにね。そうしたらたくさんに人に読んでもらえるし、有用だろう。ボクの最後の作業は、図書館への売り込みかも知れない。でも断裁するなら20%で卸してくれという書店がでてくるとの一緒で、棄てるくらいなら寄贈してくれという図書館がでてくるとちょっと困っちゃうな。(そんなことはないか……)
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