解散日記53
4月20日
パラボリカに「夜想2minus」が運び込まれてきた。新しい夜想は、新創刊に相応しくがらっと編集方針が変わってっている。でも編集しているのはペヨトル工房にいたミルキィさんと小川功さんだから、夜想というレゾンデートルは変わらず脈うっている。いつかボクも編集に加わりたいものだ。
その脇でボクは出版不況についてのテレビ番組の取材を受けていた。出版界は本当に不況ですか。なぜペヨトル工房を解散したのですか。と質問されて、ぽんぽん答えていたが、再販制度、小さな書店のことなど発言を部分的にカットして放映されると暴言と受け取られるかもしれない。ちょっと不安だ。でも正直にこの1年の感想を答えた。
取材は地方小出版の川上さんの推薦らしい。解散してもHPとか、ネットで頑張っているペヨトル工房という面白い出版社があるよと。「夜想2minus」は取次なしでスタ−トしている。大手の書店と交渉してみると現在の書籍販売の状況がリアルに感じられる。掛け率は気にしないからルートを取次にして欲しいという大手。同じく大手で夜想の後継誌だと分かっていても直取引はと腰が引けている書店。内容よりも掛け率を低くすることに執心する中規模書店。
書店の姿勢を批判しているのではなく、それだけ厳しい状況になっているのだと、ひしひしと感じたということを書きたかったのだ。大手取次を開いても書店の現状がこれだと、きついなぁとつくづく思う。ペヨトル工房のブックショップで「夜想2minus」の販売をしているが、これは好調で注文が入ってきている。ありがとうございます。
発送も済んだので2〜3日すると書店に並ぶことになる。さてどうなるか。とても楽しみでもあるし、怖れにも似た気持ちもある。主な取扱書店は:パルコブックセンター渋谷店/阪急ブックファースト渋谷店/青山ブックセンター各店/ナディッフ/リブロ青山店/リブロ池袋店/リブロ池袋パルコ店/芳林堂高田馬場店/パルコブックセンター吉祥寺店/タコシェ/書泉グランデ/三月書房/です。
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